【現役のスタイリストが解説します!】ヘアカタログの髪型にならない原因と改善策をお伝えします!

「スマホに保存していた髪型を担当のスタイリストに見せてオーダーしたのに、イメージと違う…」

QBハウスに限らず高級ヘアサロンを利用した場合でもちょっとイメージしていたのと違う…失敗された?…という事ってないですか?

実際に私もオシャレを気にし出した20代前半の頃、高い料金を払って雑誌に載っているようなカリスマ美容師にカットしてもらいましたが、満足出来なかった経験があります…。

そこで…本記事では、10年以上カット専門店で勤めた経験から髪型を注文したのにヘアカタログの髪型にならない原因と改善策について詳しく解説していきます。

決して失敗したからではない事を想定しているので、ぜひ参考にして下さい。

目次

ヘアカタログのようにならない原因

  • 髪質の違い

そもそもモデルとの髪質の違い直毛(真っ直ぐの毛)と癖毛(伸びてくるとカールする毛)】が考えられます。

直毛は、ある程度伸びても髪の毛はストレートのままです。

立たす髪型にするのであれば適していますが収まりを求めるのであれば、毛の重みで収まるまで髪を伸ばすか、刈り上げるくらい短くするかになります。

髪も真っ直ぐな為、流れにくくなっています。

癖毛は、癖のカールの大きさにもよりますが、伸びてくるとカールしてきます。(カールが小さいと癖の強いチリチリ、カールが大きいとフワッとなるようなパーマを当てたような感じ)

ゆるい癖毛であれば自然に流れてくれて適度なボリュームも出ます。収まりも良いので理想的な髪質といえます。

  • 毛流の違い

人形と違って、人の頭には天頂部に渦巻き状につむじがあり毛流が発生します。人によっては2つ、3つと天頂部以外にある人もいます。

髪の毛は毛流に沿って伸びていくので流れに逆らって梳かしつけると、髪の毛は立ったり膨らんだり収まりが悪くなってしまいます。

髪型によっては毛流の影響で理想通りに流れてくれないケースはよくあります。

  • 髪の太さ(硬さ)の違い

髪の太さも人それぞれあり、剛毛の方もいれば軟毛の方もいてます。

髪の太い人は毛が立ちやすく収まりが悪い、水を濡らして癖直しをしても寝癖が取れない等があります。

逆に細い人は髪が寝やすく収まりやすいですがボリュームが出にくい、ペチャンとなってしまう傾向にあります。

同じバリカンを使用しても人によって見え方が違うのは、髪の太さが違う為でもあります。

  • スタイリングをしていないから

スタイルブックやヘアカタログは、モデルを良く映す為に必ずと言っていいほどスタイリングをしています。

髪の艶、空気感、かっちり感、ウェット感はスタイリングをしないと出ません。

髪の毛が硬い人で横分けにする場合には、ドライヤーを使ってセットするかスタイリング剤を使用しましょう。

そもそもスタイリングありきのヘアスタイル…という事になります。

直毛で毛の立ちやすい人が短いツーブロックにする場合はカッパのようになってしまうので、スタイリングありきの髪型になります。検討している方は一度スタイリストに相談をしてみましょう。

  • そもそも長さが足りていない

希望の画像を見てみると長さが足りていないケースは本当によくあります。

お客様が画像の髪型にしたい気持ちが先走ってしまい、希望の長さに伸びきっていない状況です。

髪は短くする事は出来ますが伸ばす事は出来ません。髪型によっては長さが必要なケースもあるので、その場合は気長に伸びるまで待ちましょう。

髪質は変わらないの?

直毛、癖毛と違いがあるのですが、成長期以降は髪質は基本変わりません。

よく学生時代に丸刈りをした為に髪質が変わったと聞きますが全く関係ありません。

同じ丸刈りをした野球部全員が髪を伸ばしたら同じ髪質になるか?といえばなっていない事からも証明されています。

たまたま丸刈りをする時期が子供から大人に成長していく過程の中で起きた事だからです。

改善策

  • 髪質、毛流、毛の太さを理解する

ご自身の髪質は意外にわからなかったりします。

カット専門店のスタイリストであれば毎月何百人とカットをしているので比較対象がたくさんあります。

ぜひ他の方と比べて自分はどうなのか?を聞いてみて下さい。

正確な答えが得られます。

  • したい髪型ではなく、髪質に適した髪型

流行や季節感もありますが、髪型によっては向き不向きがあります。

実際にオーダーしても髪質や毛流の影響でイメージ通りにならない場合もあるので、どんな髪型が適しているのか?を一度相談をしてみましょう。

  • スタイリング剤、パーマ、縮毛矯正の活用

理想の髪型に近づける為にスタイリング剤、髪質を変える為にパーマや縮毛矯正があります。

当然ながらカットだけでは長さを理想に合わすことはできても髪質や毛流を変える事は出来ません。その為にスタイリング剤があったりパーマ等が存在します。

用途に応じて活用しましょう。

まとめ

ヘアカタログの髪型にならない原因
  • 髪質の違い
  • 毛流の違い
  • 髪の太さ(硬さ)の違い
  • そもそも長さが足りていない
改善策
  • 髪質、毛流、毛の太さを理解する
  • したい髪型ではなく、髪質に適した髪型
  • スタイリング剤、パーマ、縮毛矯正の活用

ある程度年齢をいかれた方の髪型がほぼ変わらないのは、若い頃にいろんな髪型を試行錯誤して、似合う髪型、自分に適した髪型を理解した事が考えられます。

ヘアカタログ等の写真はプロが撮影の為にドライヤーでセットしてスタイリングをしているのでイメージ通りになっていますが、カットのみになると仕上がりの質には限界があります。

様々な要因により思い通りにならない場合もあります。

理想の髪型に近づける為のスタイリング剤であったりパーマなので、理解が必要になります。

人は無い物ねだりです。癖毛の人は直毛に憧れ…直毛の人は癖毛に憧れる傾向にあります。

どちらも良し悪しがあり、お互いの良い部分しか見えないからです。(直毛は真っ直ぐでカッコいい、綺麗。癖毛は適度なボリュームが出るなど)

カット専門店でのカウンセリングで「長さはどうされますか?」と聞かれるのは、仕上がり状況を再現するのではなく、長さの再現に重きを置いているからです。

なので、髪質、頭の形を理解して、本人に合う髪型をするのが最良になります。

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